お母さんがさっと握って持たせてくれる、素早く食べられエネルギーを補充できる“おにぎり”は仕事に遠足に大活躍。おにぎりを食べるシーンは日本の情景そのものです。しかし、そんなおにぎりも今やコンビニで買って済ませてしまうことも多くなってきました。もう一度、親子や夫婦のコミュニケーションツールとしておにぎりを考え、おにぎり弁当箱を真面目に作ってみました。
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丸い曲げわっぱのお弁当箱が三角形になりました。 仕事のランチやアウトドアに熱々のご飯をきゅっと握ったおにぎりを、また、炊き立てのご飯をさっと詰めてお気に入りの具をのせるだけでも、秋田杉の保湿性、吸湿性により、ご飯を美味しく持ち運べる曲げわっぱのお弁当箱です。 塗装を施さない白木仕上げ(無塗装)にすることで、その殺菌効果と調湿効果でご飯を美味しく保ち、長持ちさせてくれます。また天然秋田杉のほのかな香りが食欲をそそり、より一層美味しく感じさせてくれます。
― 秋田杉の曲げわっぱ / 柴田慶信商店 ―
このおむすび弁当箱に使われている技法『曲げわっぱ』は日本の各地で見ることができます。使われている素材も杉を始めヒノキやヒバなど様々な樹種の薄い板を曲げて作られます。特に杉は抗菌作用があり、朝炊いた炊きたてのご飯を杉の曲げわっぱに移しておくと冬場なら翌日の夜でもモッチリとしたご飯が食べられるというほど、木の湿度の調整作用と相まって食べ物を長持ちさせると言われています。ただ、残念なことに、市場で見られるほとんどの曲げわっぱにはお手入れを楽にするためにウレタン塗装が施してあります。お手入れは楽になるのですが、杉の持つ調湿作用や抗菌作用はコーティングされてしまっているため上手く活かせません。
おむすび弁当箱は、秋田県大館市の伝統工芸である秋田杉を使った大館曲げわっぱの老舗「柴田慶信商店」で作られています。秋田杉は抗菌作用が強く目の詰まった美しい木目が特徴で、耐久性も他の杉よりも高いと言われています。柴田慶信商店では、その秋田杉の特徴を活かすため塗装は施さず、白木のままの曲げわっぱにこだわり作り続けています。白木の弁当箱はお手入れが難しそうな気がしてしまいますが、洗剤を使わずたわし手洗ってしっかり乾燥させる。じつはそうやって使うだけで100年のしようにも耐えるそうです。特に難しいことはありませんね。
このおむすび弁当箱はスタッキングもできますので、お弁当箱を2つご用意いただき、それぞれおむすびとおかずを入れて重ねて二段にして重ねて使って頂くこともできます。ダイエット中など少しで良い場合は一つだけ、しっかり食べたいときは二段にしてご使用いただくなどバリエーションも広がり、いろいろなシーンに活躍します。
W110㎜×D110㎜×H60㎜
:蓋寸W110㎜×D110㎜×H23㎜
:身寸W100㎜×D100㎜×H55㎜
容量:300ml
総重量:75g
素材:天然秋田杉
デザイン:五島史士
製造:柴田慶信商店
※2014年度グッドデザイン賞受賞